QD型(double-doubleとquad-double)で Gmm++ を使用する方法

QDライブラリ( http://www.cs.berkeley.edu/verb~yozo または http://www.nersc.gov/verb~dhb/mpdist/mpdist.html を参照してください．HTML形式)は，double-double(32桁)およびquad-double(約64桁)用の効率的なライブラリです．このライブラリをシステムにインストールしたら，プログラムをQDライブラリにリンクする必要があります(-lqdを使用)．プログラムで，QDのヘッダファイルを次のようにincludeします．

#include <qd/dd.h>
#include <qd/qd.h>
#include <qd/fpu.h>

この場合， dd_real と qd_real の2つの型が Gmm++ で使用できます．また std::complex<dd_real> と std::complex<qdreal> を使うこともできます．

重要: 次の呼び出しでQDを使用する前に，QDを初期化することを忘れないでください．

unsigned int old_cw;
fpu_fix_start(&old_cw);

これにより，QDと競合するx86プロセッサの80ビット精度が無効になります．QDの使用が終了したら，次のコマンドで再度有効にできます．

fpu_fix_end(&old_cw);

(詳細については，QDのマニュアルを参照してください)．