インストール

標準的なGNUツールを使っているので, Gmm++ ライブラリのインストールはある程度標準的です.

GetFEM を使用する場合は, Gmm++ をインストールする必要はありません. GetFEM には,独自のバージョンの Gmm++ が用意されています.

また, Gmm++ はテンプレートライブラリであるため,インストールにコンパイルは必要ありません. Gmm++ アーカイブが現在のディレクトリにある場合は,次のコマンドを使用して,それを展開し,配布ディレクトリ内に入れることができます.

gunzip -c gmm-x.xx.tar.gz | tar xvf -
cd  gmm-x.xx

そして,次のように入力してconfigureスクリプトを実行します.

./configure

あるいは,ライブラリをインストールするプレフィックスディレクトリを設定したい場合は, --prefix オプション(デフォルトのプレフィックスディレクトリは /usr/local です)を使うことができます.

./configure --prefix=\textit{dest_dir}

次のコマンドでインストールを開始します.

make install

設定が正しいかどうかは,次の方法でも確認できます.

make check

これにより,ランダムなテストをコンパイルします.

./configure スクリプトで,自動的に選択されたコンパイラとは異なるコンパイラを使用する場合,コマンドラインで名前を指定します.

./configure CXX=mycompiler

より具体的な説明は,ディストリビューションの README* ファイルにあります.

プログラムで Gmm++ を使うには,ファイル gmm/gmm.h をインクルードするほうが簡単です.このファイルには,すべてのテンプレートライブラリが含まれます.コンパイル時間が重要すぎる場合には,必要最小限のファイルとして gmm/gmm\_kernel.h (ベクトルと行列の型,blas,部分ベクトルと部分行列)をインクルードしてください.

エラーメッセージをキャッチすることを忘れないでください.対応するセクションを参照してください.