GetFEM 1.7 の新機能

リリース,2005/01/05.

  • GetFEM 1.7には多くの改善が行われています.次のリリースは GetFEM 2.0で,一部の変更では GetFEM 1.7との下位互換性が維持されません.

    • 共通のPDEを解決するための一般的なフレームワークを提供する model brick システムの導入.各ブリックは特定のタスク("Dirichlet条件を扱う","Stokes問題のアセンブリ","線形系を解く"など)専用です.これらのブリックは互いに接続されます.使用例は,GetFEMの "tests/" ディレクトリにあります.

    • 新しいモデル: 微小ひずみ塑性,有限ひずみ弾性,接触および摩擦条件,線形板,微小ひずみおよび有限ひずみ弾性における非圧縮性.

    • 要素計算における単純化と最適化.

    • 直接スパースソルバー (SuperLU 3.0) を使用できます "すぐに使えます".

    • 結果を VTKOpenDX にエクスポートする機能.

  • Gmm++1.7の主な変更点.

    • 新しい前処理行列ILUTP.

    • BFGSアルゴリズムを開発しました.

    • Gmm++は,複素数とスカラーが混在する(有効な)操作を扱うようになりました.

    • gmm::real_part(V) と gmm::imag_part(V) は,複雑なベクトルまたは行列の実数部と虚数部に対する書き込み可能な参照を提供します.

    • SuperLUインターフェースがSuperLU 3.0用に更新されました.

getfem-matlabは,Matlabと Python ( Numarray package)用のインタフェースを提供するようになったため, "getfem-interface" という名前に変更されました.注意して欲しいのは,pythonのインターフェースは`文書化 documented されて動作しているものの,まだ*作業中*と見なされていることです.使用するには ./configure --enable-python で明示的に有効にする必要があります.Gmm++疎行列とソルバーへのインタフェースも提供されます.